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ブログ

がんカフェ 本日のひとりごと

2022-02-09
第12回がんカフェ開催しました
 今回のがんカフェは、以前からの参加者であるWさんを講師に、なかなか聞けない話シリーズ1「斎場職員に聞く」を行いました。
オミクロン株の爆発的感染が広まり 開催をするかどうかを悩んだ末、急遽会場のぶるーむカフェと オンライン参加との同時開催(ハイブリッド形式と言うそうです)をすることに決めました。とは言え・・・Zoom設定は若いスタッフに頼み、講師と参加の皆様にご協力をいただいての初の試みでした。 
なんと北海道からの参加者がいらして、驚きとともに、オンラインがなせる業!!と 感激し、アナログ人間だの何だのと言っていられない ことを痛感した一日でした。
 講師のWさんは臨床傾聴士という凄い資格をお持ちの方ですが、初めてがんカフェに参加された時はそれよりも職業が(たまたま)斎場職員でいらしたことに場が盛り上がりました。がんカフェですから、傾聴やグリーフケアについての話を伺ったり、それに関する話題が中心になるはずですが…その時は葬儀の話に集中(興味津々 )したのを覚えています。さらに斎場についてのお話を聞きたいと無茶なお願いをしましたが、快くお引き受けくださったのが今回の企画の始まりでした。

 さて・・・「良い葬儀だった」と感じたり耳にしたりすることがあると思いますが、それらは葬儀屋さんが良い葬儀をしたと言えるようです。昨今、コロナ禍という事もあり、昔に比べて簡素な葬儀が半数を占めているようですが、その後簡素な葬儀に心残りがあったり悲嘆の念がおさまらず、やり直し葬をしたり、仏壇のリフォームをすることがある、そんな最近の葬儀事情です。
 斎場での仕事は様々あると思いますが、Wさんは霊柩車の 運転がメインで、その運転を火葬場までの「最後のドライブ」という 素敵な表現をなさり、最後のドライブは特別な空間をお供する「稀有な仕事」であると説明してくださいました。車中でお話をする方はそう多くはいらっしゃらないようですが、それは最期の時間であればこその「まとまりのない」その場限りの話が語られることがあります。時間にしたらほんの数十分の時間で、普段では絶対に語られないようなその人の「」があらわれる、だからこそ、その空間はその方のためにあることに徹していらっしゃる、と。 その語らいからふと生まれる空気は、後ろにいらっしゃるご遺体とも親しくなれた感覚を覚えるそうです。
 その他、葬儀は葬儀をやる・やらないではなく、どんな葬儀をするか、故人を偲ぶことではないかという話しや、悲しみの感情について等々深い話がありました。会場とZoom参加者からの様々な質疑応答等で途中の休憩時間を取るのも忘れて2時間があっという間に過ぎました。

 一つ一つご紹介したいところですが…お人柄を表すお声やその雰囲気、Wさんご自身が話されるからこその内容でしたので、今回は多くを書くことを控えようと思います。
でも最後に・・・私は既に両親を亡くしていますが、Wさんのお話を伺い、「まとまりのない語り」が出来るような最後のドライブがしたかったと感じました。また、Wさんは、ご両親を短い期間で亡くされましたが、それぞれご両親に宛てた手紙をしたため、納棺時に入れたそうです。 素敵 ですね!! 私も大切な人を亡くしたときには、その人に宛てた手紙を入れたいなぁと、そんな感想を持ちました。

                          風子


 

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