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本日のひとりごと (がんカフェ)

2022-07-11
  こんな感じで毎回、全員で円を描いて話し合っています
 風らっとるーむのがんカフェには、ご本人だけではなくご家族の参加も多いです。

 今日は当事者から見ると、お孫さんに当たるMさんが参加くださいました。祖母に育てられたので、祖母というより母という存在ですと、お話しするのは22歳の可愛らしいお嬢さんでした。マスク姿とは言え話し方も柔らかな物腰も、とても20代とは思えず、きちんとした躾がなされたことは想像に難いです。
そんな大好きな家族が突然がんという病になりこの先どのように接していけばよいのだろうかと、気を使いすぎることは良くないけど、病気の詳細説明を受けていないお祖母さんに対して、大切な存在だから少しでも一緒に過ごす時間を作りたいという思いが強く、ついつい気を使ってしまうと・・・様々な思いを語ってくださいました。
お料理上手なお祖母さんの味を少しでも受け継ぐために一緒に台所に立つ時間も増えたようです。聡明な彼女の事ですから、この先の時間をどのように過ごせば良いかわかっていらっしゃるでしょう。でも当事者のUさんから、どのような時もご自身を大切にすることがお祖母さんの願いに違いないから、自分を優先することも忘れないで!と言う大切な一言がありました。

 そしてご夫婦でご参加下さったTさん(ご本人とご家族が一緒に参加してくださるのは初めての事です)は4年前に発病して、今回再発で4ヶ月余の入院生活を余儀なくされました。厳しいステージではあるものの、まだお若く一家の大黒柱として在宅ワークで頑張っていらしゃる日々。しかし退院して2ヶ月経った今も子さんに病状の事実を話せず、高校生と中学生の将来を心配するあまり、ついつい厳しく接してしまい大きな声を上げることがある様です。ご自身の病気と家族を守るために頑張っていらっしゃるというアンバランスなご様子が伝わってきました。そしてその狭間を支える奥さまの葛藤。お互いにお互いを思いやるが故に赤裸々に気持ちを伝えることができず1度だけ爆発してしまいましたと、少し苦しそうにお話されました。 でも・・・ご夫婦であればこそ本音を語りあうことが必要で、それはその時には苦しい作業になるかもしれませんが、後にかけがえのないものに必ずなると思います。 
ここは辛い病を抱える者同士だからこそ気兼ねなく、ありのままの姿を出し、不安や怒り・悲しみも苦しも、すべての心の内を吐露しあい、寄り添いあえる場所です。

 またご病気によっては完治しない、治療方法がわからない難病と言われる病気がたくさんあります。
ここはがんカフェではありますが、今日はそんな難病が見つかり、今後の様々な生活上の不安があるものの少しでも明るく生きる術のヒントがもらえればと、参加してくださったぶるーむカフェの常連の方も参加下さいました。  
  
 病や苦しみは、その大小にかかわらず時として心を蝕む魔物になります。 
どのグループカフェも、ここは魔物を近寄らせない力があります! 

宜しければ魔物を倒しに一度ご参加ください。

                       風子 

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