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ぶるーむ ブログ

本日のひとりごと がんカフェ

2022-08-12
 一期一会
日々の暮らしの中でそれを意識しながら過ごしている人は数少ないと思います。まして、誰でもが訪れる命の限りに関してはなおのことだと思います。
でも、がんカフェはそれらを感じる場面が多いです。 

 初めて参加したときは、視線を下にしながら「聞くだけカード」(今日は皆さんのお話を”聞くだけで発言はしません”という意思表示カード)を机に置き「明るく日々を過ごすようにしています」と自己紹介だけをしたNさんでしたが、回を重ねるごとに、前向きに一生懸命過ごすご様子を明るく報告してくださるようになりました。そして今回は、月に1回のこの会が待ち遠しいと、ここで1か月の話をすることが楽しいですと。また、迷っている方へ和やかなオーラを出しつつ勇気を与える様なお話もしてくださいました。

 今回で2回目の参加となるTさんご夫婦は、ご病気以外に親族内の心配事があり、とても心を痛めたご様子でした。前回は初めてという事もありとても緊張されていて、その辛さは伝わってきましたが中々お話をされませんでした。 今回は、顔色も随分良くなった印象で、心の内を少しだけお話しくださいました。親子であっても、兄弟姉妹であってもその思いが強ければ強いほど、時として一方通行や行き違い、堂々巡りになってしまいます。そんな時に同じ病を持ったものだからこその俯瞰した意見が出てきます。 琴線に触れるような一言が響きます。 

 Iさんは既に厳しいステージにいらっしゃる様ですが、新薬が効いているようで調子もよく、外見はとても重い病気を抱えているとは思えません。そしてここで話すご自身の厳しい状態をまるで他人の話をするかのように淡々と話します…しかもニコニコと笑顔で。  でも、本当は心の中はどうしようもない不安で一杯なはずです。周りの方の辛さや大きさに触れることで、一番状態が軽い(良い)のは自分だと、まだまだ自分は大丈夫と、そんな風に納得させたいかもしれません。  そんなIさんを周りの皆もそっと見守ります。 

  がんカフェでの一期一会・・・でした
                         風子
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