ぶるーむ ブログ
本日のひとりごと がんカフェ
2024-03-15
今迄に、がんカフェで「もしバナゲーム」をしたのは4~5回あったと思います。
このゲームは、余命6ヶ月の宣告を受けたと仮定して、残りの最期をどの様に過ごしたいかを想像しながら行うカードゲームです。家族や友人同士ではなかなかできない「縁起でもない、万が一の話」をこのゲームを通して考えることができますし、自分自身の気持ちにも改めて気づくことができます。 ルールは簡単で通常4人一組で行います。大まかに説明をすると・・・
全部で35枚のカードがあり、それぞれ1枚1枚に違った言葉が記されています。例えば「機械に繋がれていない」「家族の負担にならない」「ユーモアを持ち続ける」「信頼できる主治医がいる」「祈る」「清潔さが維持される」・・・等々
始めに一人に5枚づつ配られ、場に5枚が置かれます。そして順番に持ち手のカードと場のカードを交換します。1ターンに何回交換しても良く全員が交換し終わると次のターンになります。全部でそれを3回繰り返しますが、ちょっとしたミソがあります。新しい最初のターンのでは、どんなに手持ちのカード5枚が完璧であっても、必ず交換しなければなりません。ですから5枚すべてのカードが自分の最期にとって相応しい大切なカードであっても必ず交換しなければなりませんし、交換しようと思っていたカードが手前の人に取られてしまうこともあります。場にあるカードと自分の手持ちのカードを見比べて、自分の気持ちに問いかけます。35枚の世界とは言え、その時々の自分の気持ちや回ってくるカードによって、毎回違う結果になります。 最終的にチョイスした5枚のカードの中から必要なベスト3を選びます。何故その3枚をチョイスしたか、また2枚のカードをチョイスしなかった理由を一人一人語ります。
すると・・・それぞれの生きる思いや家族や友人への気持ち、アイデンティティーや価値観など、結構真剣に考えます。また自分では選ばなかったカードが他の人にとっては輝いているカードであったり、その逆であったり・・・思いもかけないカードの世界が広がります。
たかがカードゲーム、されどカードゲームです
がんカフェには”もしバナマイスター”が大勢いますので、もしやってみたいと思う方は是非お声がけください。
風子